も ぐ ら
モグラは地面の下に穴を掘って住んでいます。目は退化していて明暗しか感じられませんが、鼻が発達していて、モノの形やにおいなどを立体的にかぎ分け、虫を見つけたならば電光石火の早業でとらえて食べます。穴掘りの速度は1分間に30センチくらいですが1日では何十メートルにもなります。



モグラの毛皮
モグラは大食漢で一日に体重の半分以上もの虫を食べます。もし12時間何も食べないと死んでしまいます。ですから飢え死にしないよう、ミミズをとらえて保管することもあります。モグラの唾液には麻酔作用があるので、噛まれたミミズは動けなくなるそうです。ミミズにとっては恐ろしい敵です。
モグラの大食ぶりは50キロの体重の人が30キロの食事をするようなものです。
ですから大食い競争で優勝する人は、ひょっとしたら来世はモグラかも知れません。気を付けましょう。モグラの毛は大変なめらかで最高級品なので昔は女性の衣服に使われたそうです。モグラにとってカラスやイタチも恐いけど、結局一番恐いのはやはり人間かも、、、。

農家ではモグラを毛嫌いするようですが、モグラは土を耕したり、糞をしたりして環境を整えている面も有ります。モグラが出なくなったら、その土地は不毛になっているかも知れません。人と動物の共生をはかりたいものです。
僕たちはサバンナの掃除人(掃除獣)
今回はハイエナさんに自ら語ってもらいました。
「どうしてだか嫌われ者の僕たちだけど実はサバンナの掃除人なんだ。
僕たちがいなければ、サバンナは悪臭が漂っているかもね。何せあの暑さだから何でもすぐ腐っちゃうんだ。僕たちは強い顎を持っていて骨をも噛み砕いて特殊な液で消化できるんだよ。だから僕たちの糞は白いのさ。カチカチになった肉でもへっちゃらだよ。」
「狩が得意で集団作戦で獲物を仕留めるんだけどライオンが奪いに来るんだよ。僕たちは遠巻きにライオンが食事が終わるのを待っているんだ。卑怯なのはライオンなのに僕たちが奪いに来たように誤解されてしまうんだ。僕たちは前足が長くて後ろ足が短いのでどうも卑屈に見えてしまうのかな? それに比べてライオンはかっこいいからね。でも僕たちは実際は頭もいいし、卑怯じゃないんだ。
皆さん、少しはわかってくれたかな? おまけにミッキーにも似てるし、、、

似てない、全然似てないよ


ライオンの雄姿。(差別じゃ。ハイエナ談)

やっぱり負けるかも、、、。

ヤモリ(家守)
家の外壁にヤモリが張り付いていました。ヤモリは家守とも書いて、家を守ってくれる有難いやつです。ゴキブリやシロアリなどを捕らえてくれます。 最近、チャドクガに何百か所も刺されて腕とおなかに湿疹ができてひどい目に遭いました。なんとそのチャドクガもヤモリさんは食べてくれるそうです。ありがたや、ありがたや。
ヤモリがどんな壁にも張り付けるのは手足の裏に細い細い毛が生えていて分子レベルで物体との間に引力を発生させているそうで、すごい高度なテクニックだそうです。(ファンデルワールス力)
また、その独特のギザギザ模様をヒントにブリジストンはスタッドレスタイヤを開発したそうです。ブリジストンの社員の人はヤモリさんに足を向けて寝れませんね。


僕には出っ張りや窪みは不要だよ。ボルダリング大会なら必ず優勝さ。

ヤモリが出ると運気が上がるとか、お金持ちになるとか言われてます。10年ほど生きるのもいるそうなので一匹見つけたら10年間は安泰かも。
ですから見かけてもこわがらないで、そっとしておきましょう。
ちなみにヤモリとトカゲは同じではありません。ヤモリの目は出目金みたいに出ていますがトカゲは平坦です。舌の形もヤモリの舌は丸いがトカゲは蛇のように二股に分かれているとか様々な違いがあります。
身近な動物だったヤモリも今は準絶滅危惧種に指定されていてびっくりです。大切に保護していきたいものです。
バ ク(獏)
バクは鼻はゾウのようで、体つきはイノシシのようで、目はサイのような不思議な動物です。動物園で見たときは2メートルくらいあって結構大きいので驚きました。
じっとしていて動かないので他の動物に襲われないかと心配ですが、実は動かないことで、森にとけ込んで目立たないそうです。人間が見ても全く知らんふりをして動きません。きっとトラやヒョウも大きな岩かと錯覚するのでしょう。潜水が得意で5分以上潜れるので、いざ襲われて危なくなった時は慌てて水中に逃げこむそうです。果物や草を食べるおとなしい草食の動物ですが森林開発によって生息の場を奪われ絶滅危惧種になっています。

まるで岩のようだ。動かざること山の如し(風林火山)


なお中国の伝説によるとバクは夢を食べると言われています。 良い夢は食べないで、悪い夢だけ食べて欲しいものです。
タイではマレーバクは釈迦の乗り物とされ、お釈迦さんが座ったところが白くなったと言われています。
どうしてこんな所に住むの?
シファカという猿は針山のようなところに住んでいます。眠るのもここでします。ゾォー。眠りこけても落ちないのでしょうか。でも心配はいりません。
彼らの皮膚は分厚いので切り立った岩のギザギザもへっちゃらです。前足と後ろ足でしっかりと岩をつかみます。後ろ足が発達していて岩から岩へ、木から木へ10メートルもジャンプできます。でも前足は短いので陸ではカニみたいに横歩きしかできません。滅多に地上には降りず樹上の木の葉や果実を食べて生きています。
世界自然遺産のマダガスカル島ツィンギは100mくらいの高さの切り立った岩が延々と連なっています。高いところは300mも有ります。
カミソリのように尖った岩が立ち並ぶ世界遺産

降りるのも大変


同じくマダガスカルにいるワオキツネザルは岩山や浅い森で生活しています。陸では四本脚で歩けます。天敵はヤマネコのフォッサやタカなどです。フォッサは木に登れるので要注意です、しかし、これらの猿も数が少なくなり、ベローシファカは250頭くらいしかいないそうです。
ワオキツネザルは日本の動物園でもおなじみですがシファカは一頭もいません。見たい人は、『シファカとワオキツネザルに会う旅』とかいうツアーがあるので行って見たらいかがでしょうか? 23時間で行けますよ。

神戸動物王国ではワオキツネザルは触れるほど近くにいます。触らないでと立札がありましたが触った人もいます。おとなしそうなので安全かも。

クジャク(孔雀)
クジャクは美しい鳥の代表です。緑と青と黄色が織りなす微妙な羽の色調は光の加減で様々に変化してその美しさは例えようもありません。
そのクジャクが恐ろしいコブラやサソリ、毒グモなどを餌としているのは驚きです。毒(煩悩)の影響を受けないという意味で、仏教(密教)やヒンズー教に取り入れられ、孔雀明王やムルガン神などの乗り物として登場します。
孔雀明王が持つのは吉祥果(ざくろ。魔よけ)、倶縁果(レモン。煩悩消除)、蓮の花(仏の慈悲)、孔雀の尾の羽(災難を払う)。ムルガン神はシバ神の息子でガネーシャの弟です。




孔雀明王(女性)


クリシュナ神
ムルガン(戦いの神様)
クリシュナ神は、いつもクジャクの羽を頭に付けています。クリシュナの育ったブリンダーヴァンにはたくさんのクジャクがいて、その落ちた羽を拾って髪飾りにしたそうです。またクリシュナの奏でる笛の音にうっとりしたクジャク王が羽を捧げたという逸話もあります。
大人になっても付けておられたのは、色々な意味が有るのでしょう。




これもクジャクの一種? リオのカーニバルではクジャクがいっぱい
海の中は危険が一杯
海の中の巨大生物と言えばタコ、イカなどが思い浮かびます。
そのタコのなかでもミズダコは3メートル、ダイオウイカは6-20メートルにもなります。
ミズタコは小さいときはサメに襲われますが、大きくなったらサメを絞め殺して食べるそうです。ダイオウイカはクラゲと友達で、クラゲを狙う魚をパクっと食べるそうです。その天敵はマッコウクジラで、マッコウクジラの天敵は海の殺し屋シャチです。シャチは大きさではマッコウクジラにかないませんが浮上してきたところを群れで襲うそうです。恐ろしや恐ろしや。そのシャチもエスキモーのイヌイットに食べられます。

アマガエル(雨蛙)
コンクリートの上に灰色のカエルを見つけました。一体、何という名のカエルかと思って調べましたらアマガエルでした。緑色のアマガエルしか知らなかったのでびっくり。アマガエルには光を感じる色素があって緑色、茶色、灰色などに変身します。
なおカメレオンはそれこそ七色に変身できるそうです。ファッション界ではカラフルなデザインの服が次々に創出されていますが、カメレオンの皮膚の原理を取り入れた服ができたら面白そうです。でも痴漢が壁の色にまぎれて潜んでいたら怖いですね。即、発売禁止かも。






カエルの変色の理由は外敵から身を守るためとされていますが、カメレオンではほかに求愛のためとか、喧嘩をするときとか様々なケースで色を変えるそうです。自然の仕組みは不思議としか言いようがありません。
カッパと鵜(う)
世間で有名なカッパについて調べましたが良くわかりません。一つ言えることはカッパはカエルとカメと宇宙人グレイを足したような姿をしている事です。想像上の動物か、それとも妖怪か、はたまた宇宙人なのでしょうか?
いずれにせよ日本人から親しまれていて愛嬌が有りますね。ちなみに カッパの大好物はキュウリ、嫌いなものは鉄、猿、鹿の角だそうです。
ところで雨合羽の語源はカッパの姿から来ているのかと思っていましたら、ポルトガル語のKAPA(マント)から来ているそうです。そこでハッと気づきました。甲羅はマントだ。またカッパの皿はザビエルの頭みたいだと。西洋人の宣教師を初めて見た村人が恐れて妖怪と思ったのかも知れないと。ザビエルさんには失礼ですが、、、。


かっぱ巻き


話は変わりますが近くの河で魚が飛び跳ねているのを見ました。何だろうかと、あたりを見回すと少し離れたところに鵜が泳いでいました。
鵜は水深8~15メートルを約1分間ほど潜れるそうです。また第三のまぶたがあって目を保護し、水中でもくっきりモノが見えるそうです。鵜に狙われる魚さんも大変ですね。
鵜についての教訓的ことわざを二つ。

鵜の真似をするカラス
《自分に姿が似ている鵜のまねをして水に入った烏がおぼれる意から》自分の能力をよく考えず、みだりに人まねをすると、必ず失敗するということのたとえ (小学館 デジタル大辞典)
人も他と比較して落ち込んだり、威張ったり、嫉妬したりするのではなく、それぞれの利点を生かす生き方が大切だということ。(筆者)
鵜の目 鷹の目
鵜や鷹が獲物を求めるように、熱心にものを探し出そうとするさま。また、その目つき。
鵜の目 鷹の目で人のあら探しはやめましょう。
トンビ (鳶・トビ)
トンビ(トビ)は大空高く飛んでいて気持ちよさそうですね。ピーヒョロロという鳴き声には趣があり妙に癒されます。さて「トンビが鷹(タカ)を生んだ」と言う諺があるようにトンビはタカに比べて低く見られていますが、ワシもタカもトンビも生物学的には同じ分類(タカ科)で大きな違いはありません。

ただトンビは動物の死骸やカエル、トカゲなどの小動物を捕食するのに対し、オオタカはカラスやウサギなども捕食することからタカの方が力が強くて優れているとされたのでしょう。
ところでトンビの目には紫外線を防ぐ特殊な構造があって、まぶしさを軽減するので、高く遠いところでもくっきりはっきり見え、カラスとは目の構造がだいぶん違うようです。また人間の視細胞の数が約20万個であるのに対しタカ類は150万個も有るので人間よりも遥かに優れています。ですから視力に限って言えば「カラスがトンビを生んだ」とか言う諺が有っても良さそうです。何と言ってもトンビは1500メートルの高所からカエルを識別し急降下して捕まえるのですから。まるで戦闘機なみの能力です。
なお余談ですが熊野大社のマークの八咫烏(ヤタガラス)はエジプト神話のホルス神とそっくりです。ホルスはタカの顔をした神様で太陽と天空の神とされファラオの象徴でもあります。いにしえよりタカ類の優れた能力に対する畏敬とでも言うものがあったのかも知れません。各国の国章でワシやタカをモチーフとしたものが多いのもうなずける話です。
それにしても、みんな左を向いているのは何故でしょうか?

八咫烏

ホルス神



米国の国章
ドイツの国章
イラクの国章
ハゲタカ(ハゲワシ・コンドルの総称)
ハゲタカは腐った肉を群れて食べる姿から、私利私欲のために弱いものを食べる悪人に譬えられますが実は森の掃除人です。
ハイエナは新鮮(?)な腐肉を探す名人ですが、ハゲタカはハイエナでさえも食べられないほど腐ったものでも食べて平気です。その理由はハゲタカの胃には金属をも溶かすほどの恐ろしく酸度の高い胃酸があるからだそうです。それでいて自分の胃が溶けないのもまた神業と言うべきでしょう。


ハゲタカは猛毒の細菌をも殺し病気の蔓延を防いでくれる有難い一面を持っています。
頭が禿げているのは、ばい菌から身を守るためです。死肉に頭を突っ込むので、毛が有ったら黴菌だらけになりますが、頭がつるつるなので日光消毒だけで大丈夫なのだそうです。
これからはハゲタカさんを侮蔑をもって呼び捨てなどしないで、森の衛生士ハゲタカ様と言うべきかも知れません。

チリの国章

ボリビアの国章

コロンビアの国章
コンドルはチリ・ボリビア・エクアドル・コロンビアの国鳥です。インカ帝国では神の使いの霊鳥とされていました。やっぱりハゲタカ様ですね。
ふくろう(梟)
ごろすけホーホー
(作詞:久野静夫)
森のふくろうが言いました
私は森の見張り役
子リスも子ジカも母さんに
抱かれて夢見てねんねしな
ごろすけホーホー ごろすけホー
森のふくろうが言いました
私は森の見張り役
悪いおおかみ、きつねなど
来させないからねんねしな
ごろすけホーホー ごろすけホー
ふくろう(梟)は、当て字で「不苦労」や「福老」などと書いて縁起の良い鳥とされます。目が顔の前面に付いていることから視野が狭く、それを補うために首が270度回ります。[借金で首が回らない]と言う諺の反対なので、財運・繁栄にもつながると言われます。
また夜目がきくことから世情に明るい、商売上手となります。洋の東西を問わず、賢い鳥の代表で、知恵の象徴とされています。




一方、肉食、夜のハンター、森の忍者といった暗いイメージも有ります。
顔が平たいため、顔全体をパラボラアンテナのように利用して、かすかな音も聞き分け、獲物を狩ります。土の中のモグラの動きをも察知するほどだそうです。
また、ある秘密結社のシンボルとして有名です。
あなたはどっち? いいイメージ、悪いイメージ?
そんなこと僕には関係ないよ。
ごろすけほーほー ごろすけほー

皇帝ペンギンの過酷な子育て
皇帝ペンギンの子育てをテレビで見ました。父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)にも通じるけなげな姿です。人間に生まれたならば知性・理性をもって悟りへと向かうことが可能なためお釈迦様は人身得難しと言われました。しかしペンギン身も別の意味で得難いものがあります。
子供の虐待の多い今日この頃の世相です。ペンギンさんから大いに学ぶものが有ると言えるでしょう。



父母恩重経(皇帝ペンギン・バージョン)
一切の善男・善女ペンギンよ、父に慈恩あり、母に悲恩あり
そのゆえは、ペンギンの此の世に生まるるは、
宿業を因として、父母を縁とせり
父にあらされば生れず、母にあらざれば育てられず
命の気を父の胤(たね)に受けて、母の胎にて卵となる
悲母の子を思うこと、世間に比べられるものなし
始め胎を受けしより、
ただ無事に卵を産まんことを願う。
九週満ち、日足りて産卵をむかえ
何度もいきめども産まれず 疲労すること甚だし
卵、ようやく産まれいずるも、
もし地上に墜つれば、厳しき寒さゆえ子は忽ちにして死に至る
それゆえ父は必死の形相にて 足間の袋に卵を受く
母それを見て安堵するも ヒナ生まれるまで心静まらず
父 六十五日の間、食を取らず極寒に耐え
不動の姿勢にして 卵を温め
ひたすら子の生まれいずるを待つ
親族その他の者も、皆ことごとく無事を祈る
月満ちて ひなが孵るや
父母の喜び限りなきことは
なお貧女の如意宝珠を得たるがごとし
その子、声を発すれば、
母父も初めて此の世に生まれ出でたるが如し
ひな生まれいずるや 父は最後の力を振りしぼり
体の奥より餌(ペンギンミルク)を取り出し子に与う
それよりこのかた、母のふところを寝どころとなし
母の膝を遊び場となし、母の乳を食物となし、母の情を生命となす
飢えたるとき、食を求るに、母にあらざれば食らわず
渇けるとき、飲みものを求むるに、母にあらざれば飲まず
母、飢える時も、口にふくめるを吐きて子に食らわしむ
母にあらざれば養われず、母にあらざれば育てることあたわず 以下省略


ガン探知犬
犬の嗅覚は人間の100万倍から1億倍と言われます。そのため空港税関では麻薬探知犬が活躍しています。そう言えば以前、がん患者を犬が嗅ぎ分けるとの記事を読んだことがあります。そこで改めて調べてみましたら、すでに実用化されていました。専門の検査会社や探知犬を置いているクリニックが少しずつ出てきています。
検査費用はある機関で38000円だとか。犬が嫌いな人でも袋に呼気を入れるだけで良いので安心してください(ぺろぺろ顔をなめられたりしませんから)。ガンが不安な方は、一度検診に行かれてはいかがでしょうか。
これが本当の人間ドッグ。
犬の鼻でわかるなら、それが広まったら医者は上がったりですね。ですから悪い一味は犬の屠殺を始めるかもしれません。恐ろしや 恐ろしや。
追伸: 忘年会のシーズンなど道路で警察官がアルコールセンサーを持って待ち構えています。たとえ飲んでなくても呼び止められるのは嫌なものですね。餃子を食べたあとなど、その息を嗅ぐ警察官も大変です。私には無理です。
これからは犬さんに任せてはいかがでしょうか。最近は覚せい剤の常習者も増えています。ですからパトカーに乗せて、共同で取り締まってはいかがでしょうか?

患者さん談:医者(ドクター)はいらないよ。「ドッグだー」に診てもらうから。
藪医者さん談:商売敵はドッグだ。ホットドッグにしてやろうか。



これほど活躍するなら参政権をあげてもいいかも
雀(すずめ)
『雀の学校』 歌詞: 清水かつら
チイチイパッパ チイパッパ
雀の学校の先生は
むちを振り振り チイパッパ
生徒の雀は輪になって
お口をそろえて チイパッパ
まだまだいけない チイパッパ
も一度一緒に チイパッパ
チイチイパッパ チイパッパ
昔の童謡は歌詞がかわいいですね。みんな輪になって歌うと情操教育に良さそうに思うのですが、今では学校から姿を消してしまったそうです。そのわけは『皆で一丸となって進むような描写が軍国主義を連想させる』からだそうです。また「鞭を振り振り」という表現にもあるようです。
それでいて童謡を歌わなくなった今の子供たちは幼少の時からスマホのゲームの中で戦争ごっこ(殺人ごっこ)をしています。こちらのほうがもっと恐いと思うのですが、、、。

さて、かわいいスズメさんですが稲の実を食い荒らすので害鳥だと言う人がいる一方、田んぼの稲に付く害虫を食べてくれると言う人もいます。昔、中国の農村でスズメの駆除を一生懸命したら、害虫が増えすぎて農作物に甚大な被害が出たそうです。ですから、総合的に見れば益鳥と言えそうです。
今では農薬の使い過ぎで虫が減ったせいかスズメも減っています。20年前と比べれば4割程度になっているそうです。大雑把に見て、スズメが巣立つまで育つのは半分以下、成鳥になる率は3割以下だというデータもあるそうです。ペンギンに限らずスズメの世界も厳しいですね。 ガンバレ! ちゅんこ
トラやシマウマの縞模様
動物たちは何の理由も無しに、色や模様があるわけではないのです。トラやシマウマの体中に縞模様が有る一つの理由は耳なし芳一と同じく敵に見つかりにくくするためです。(耳なし芳一は耳にお経を書き忘れたので、怨霊に耳をちぎられてしまいましたが、、、。)その他にも色々と理由があってびっくり。
【トラ】黄色に黒という大変目立つ色ですが、草食動物の目には白黒でしか見えないため草むらや藪に潜むとわかりません。
また動体視力が優れていますので動くものに敏速に反応します。夜目もききますのでトラはまるで忍者みたいです。しかし昼間は人間にはすぐ見つかってしまいます。

【シマウマ】 縞の理由を研究している暇な(失言です。撤回します)動物学者によれば:
1、 トラと同じように保護色となってサバンナにまぎれることができます。
2、 シマウマは大変暑い地域に住んでいます。白黒の縞の日光吸収率の違いによる温度差で体の表面に空気の流れが生じ、体温を下げています。縞の無い動物に比べ体表の温度が3度も低いそうです。
3、恐ろしい眠り病を伝染させるツェツェ・バエや吸血虫のアブなどは縞模様を嫌います。そのため病害虫に刺されにくく伝染病から身を守ることができます。
すごいですね。一体誰が考えたのでしょうか?
イノシシ=ブタ

最近、山から里に下りてきて、うろうろしているイノシシさんですが、私たちがブタと呼ぶピンクの動物と同じです。イノシシは人になつきやすいし何でも食べ、また群れで生息するので、人間が飼いならして育てやすく、そのうちに少しづつ変化して今のブタになったと言われています。
たとえば鼻は土を掘って餌をとる必要が少なくなったため短くなり、また敵と戦う必要が無くなったため牙も小さくなったようです。
現代の私たちの食卓にブタ肉は欠かせません。ブタ=イノシシさんに感謝。
ところで自然交配の場合は良しとしても、遺伝子操作で人間にとって都合の良いように利用しようとする科学者が出てきました。ブタの胚に人間の遺伝子を入れ込み、人間の臓器をブタに作らせようと研究しています。一見、良さそうに見えますが、その技術を悪用するとオオカミ男、トラ男、タカ人間などの動物兵器を生み出しかねません。やってはならない領域に踏み込んでいると言えそうです。
セイウチと北極熊(シロクマ)
セイウチは成獣になると重さが1トン以上にもなる巨大獣です。その牙は鋭く、長さは1メートルもあり、牙を氷に引っ掛け陸に上がったり、敵との戦いに使います。天敵のシロクマも海中で戦うとなると危険なので、主に陸でセイウチの群れを襲います。海に逃げようとするセイウチを背後から咬もうとするのですが、大人のセイウチは背中の皮膚が厚くて歯が立たないので、子供に狙いをつけます。



テレビのドキュメンタリー番組で、クマにつかまり引きずられる子供を母親セイウチが必死に追おうとする姿を見ました。陸に上がると超スローなセイウチはあきらめざるをえません。母親が悲しんで泣く声を聞くと自然の厳しさを思わざるを得ませんでした。
アイスクリームで有名なシロクマさんも死活問題なので悪役と考えるわけにはいきません。一番の悪は、一本数十万円と言われるセイウチの牙やシロクマの高級毛皮を狙う人間です。
ところでエスキモーはシロクマの肝臓を食べません。アザラシなどは寒さに負けない皮膚を作るためにビタミンAが豊富ですが、それを食べるシロクマはビタミンAを多量に肝臓に蓄積するため、人間が食べると全身の皮膚が剥がれ落ちたり、最悪死んだり大変なことになるそうです。
なおセイウチとトドの違いですが、セイウチはひげがびっしり生えていて牙があります。牙で土を掘ったり、センサーのようなひげを利用して海底をあさり主に二枚貝を食べています。他にもエビ・カニ・タコなどを捕えます。トドはひげが少なく牙も無く、主に魚やタコを食べています。両者の食性は大きく異なっています。


ハヌマンラングールは運転が得意
いつも驚かされる動物たちの能力ですが、ハヌマンラングールという猿はバスを運転できることが判明しました。

ドライバーさんは人命を扱う仕事なのでしっかり反省してください。猿さんは逃走したそうですが、やはり反省してもらいたいものです。(反省だけなら猿でもできる)
世界中に知れ渡って有名になったドライバーさんにハヌマーンの恵みがあることを祈ります。
インドではハヌマンラングールは猿神ハヌマーンのモデルとして厚く保護されています。このたび猿と一緒にバスを運転したドライバーが職務一時停止になってしまいました。
乗客の連れていた猿が運転席に逃げ込んだ際に、ドライバーと一緒に2~3分運転したそうです。(以下の動画を参照)。不謹慎な話ですが、運転手も楽しそうですし乗客もそれをやめさせるわけでもなく、なんだかほほえましい姿です。乗客から一件も苦情が出ていないのは国民性でしょうか。

巨大なハヌマーン像
女郎蜘蛛(じょろうぐも)
女郎蜘蛛は男を食い物にする恐ろしい女の代名詞ですが、田舎ではどこにでもいるありふれた蜘蛛です。体は黄色、赤、黒のまだらで毒々しい色をしています。脚を広げると10センチくらいの大き い蜘蛛でメスのほうがオスの3倍ほどあります。目が悪いので交尾に近づくオスを食べてしまうことがあるそうです。恐ろしや、恐ろしや。
ところで蜘蛛の糸は同じ太さの鋼鉄よりも強く、またナイロンの2倍もの伸縮性があるそうです。防水性も有るので雨が降っても平気です。たまに燕の子供や雀がかかることもあります。蜘蛛に食べられることは無いでしょうが、脅威の捕捉力です。
カイコのように飼って糸を取れれば良いのですが、蜘蛛は共食いをするため難しいそうです。将来的には蜘蛛の糸を応用した製品ができるかもしれませんがやっぱり怖いです。 蜘蛛の服を着た女性が男を見ると変身したりして、、、、。


高い木の枝から屋根にかけて巣を張っています。まるで空を飛んでいるようです。
蝶や蜂にとっては恐ろしい敵です。近くで見ると結構、気色悪いです。
クマの冬眠
クマの冬眠の季節が近づいてきました。今回はその生理作用について大まかに調べてみました。
日本のクマは12月中旬ころから約半年、冬眠に入ります。その間、体温が6~7度下がり33度くらいになります。心拍数は毎分55回くらいから9回くらいに大幅に減ってエネルギーの消費を抑えます。さらに驚くべきことにメスのクマは冬眠中にも出産、育児ができます。飲まず食わずでも、体に蓄えた脂肪から水を取り出したり、しっこをせずに尿素を再利用して窒素やタンパク質などの栄養を作りだし、眠りながら授乳ができるそうです。また血中のカルシウムから骨を作り出すことができるので、冬眠から覚めても普通に動けるそうです。究極のエコ生活です。 人間でもヨガの行者の中には穴倉で何か月も冬眠状態で過ごすことができる人がいるようですが、クマに習ったのでしょうか? ではクマは誰から学んだのでしょうか。不思議です。なお、動物園のクマは冬眠しないそうです。(必要ないから)

冬眠に入る前にエサが不足して食べ物を充分取れない場合、冬眠できなくなるクマがいるそうです。
冬 のクマや冬眠明けのクマに出くわすと特に危険です。中国自動車道の掲示板にクマに出くわしたときの対処法が書いてありました。参考にしてください。
要点:クマを驚かせない。
クマに背を向けず、クマの目を見ながら後ずさる。
大声を出したり、写真や動画撮影はしない。(インスタグラムやYoutubeにアップしたくても。)
モノを投げるのは怒らすのでダメ。
なお猫はトラの親戚なのでクマでも平気で飛びかかっていくようです。猫ちゃんがそばにおれば放っても良いかもね。犬はダメだと思いますが、、、(筆者の意見)
バオバブとキツネザル
バオバブの木とキツネザルの仲間の間には切っても切れない関係があります。猿はバオバブの実が好物です。実の中の種も猿は食べて、どこかに行って排泄します。そこからバオバブの芽が出てきます。もともとバオバブの実には発芽阻害物質が含まれているため、実の落ちた場所で芽を吹くことはありません。もし、そこで芽を出せばバオバブ同士が少ない水分を取り合って共倒れになってしまいます。しかし実が猿に食べられて、その体を通ることで発芽阻害物質が除かれるため、離れた場所で糞とともに排泄された時に芽を出すことができるのです。実に驚くべき共生の姿です。


バオバブの樹皮や果実や葉は屋根や容器の材料として、また食物や薬として多くの恵みを与え、精霊が宿る木として人々に崇拝されてきました。しかし最近、家を作るために切り倒されたり、旱魃の増加により象が水分をとるためバオバブを倒すなどして数が減っているそうです。世界最大の木として数百年以上も生育し、中には樹齢6000年と推定される木もあります。大切に守りたいものです。かわいいお猿さんたちを滅ぼさないためにも。
TBS「珍獣王国マダガスカル」より


ユリカモメ 2
毎年11月中旬ごろに大挙して飛来していたゆりかもめが、年末になっても見られず心配しましたが1月1日に近くの川で数羽発見しました。飛来第一号でしょうか。どこから来るのかカモメさんに聞いてみないとわかりませんが、カムチャッカ半島やカナダ北部から冬の寒さを避けるため数千キロの距離を飛んでくるようです。お疲れさま。


夏になると毛が生え替わって黒い頭に変身します。なおカモメの寿命は20年くらいだそうです。渡れなくなると死んでしまうのかな。カモメさんの世界も厳しいですね。
